元宝塚歌劇団 天真みちる×モデル・タレント・女優 三戸なつめ 漫画溺愛人による胸キュン漫画トーーーク!

――今回お二人ともお気に入りに挙げた作品に『デキる猫は今日も憂鬱』がありますね!

天真みちるさん(以下、天真さん)
諭吉だから成立する包容力に癒されますよね~!

三戸なつめさん(以下、三戸さん)
わかります!包容力があって思いやりがあって......あ、あと思ったより諭吉がデカい!(笑)。それでいて家事ができる姿にも癒されます。

天真さん
二足歩行ができて家事も完璧な猫なのに、"ちゃんと"猫っぽい仕草や表情があるんですよね。ちょっと冷たい対応とかまさに猫!(笑)。

三戸さん
確かにリアルさありますよね!ノラ猫っぽさがまた愛おしくなるポイントです。

天真さん
実際に諭吉がいたらいいな、一緒に過ごしたいなではなく、この2人の関係をずっと遠くから見続けられたらいいなという気持ちで読んでいる癒し系作品です!

三戸さん
私は家事が苦手なので諭吉が欲しいです!(笑)。2人の関係といえば、幸来(さく)が社員旅行の夜に寂しくなって家に電話をしたら、諭吉も電話口で喉を鳴らして応えるシーンが好きです♡2人の関係性が「1人と1匹」から進展した瞬間に思えてドキドキしました♡

――三戸さんはお気に入り作品に『幸子、生きてます』を挙げていただきました。

三戸さん
いわゆる少女漫画の恋愛的な胸キュンがある作品ではないんですが、幸子が愛おしいんです!不幸そうなのに不幸にみえない、幸子ワールドが魅力!
幸子と同世代なので、幸子の疑問や不安な気持ちもわかるんです。それらを幸子は自分なりに納得して、ひとり生きている様子をみると「私も大丈夫かも!」と心が軽くなります。

――冒頭で男から欠陥マンションを買わされたりと強烈なダメ男エピソードが幸子には多いですよね(笑)。

三戸さん
そんな幸子のアホさも愛おしく、それでも男性に対してポジティブ思考なのが救われる部分でもあります(笑)。

――天真さんはお気に入り作品に『引きこもり箱入令嬢の結婚』『王子が私をあきらめない!』を挙げていただきました。

天真さん
この2作品にも共通しているのですが、私は少女漫画における恋愛では「そんな訳ないだろ~!」とツッコミながら読める設定が好きなんです!設定がぶっ飛んでるほど良い(笑)。ここからどう恋愛に発展していくんだろうと楽しみになります。『引きこもり箱入令嬢の結婚』はその「そんな訳ないだろ」の極みですよね(笑)。

天真さん
あと、どう見ても2人は両思いじゃん!という関係を読むのが好きなんです。箱の中にいるヒロインを「おもしろい女」と言い、箱の中にまで入ってくる王子は絶対好きだよね!ってニヤニヤしてしまいます。そしてこの王子も結構クレイジーで、周りが王子を止められない感じもいいですね。。

―――クレイジーな王子……!それは『王子が私をあきらめない!』にも言えそうですね!

天真さん
『王子が私をあきらめない!』のアサダニッキさんの作品って冒頭からぶっ飛んだ設定を、さも当たり前のように描いてて大好きなんです!
本作も無表情で「これが俺の普通」という雰囲気を出している王子を「怖い…!」とヒロインに思われているんですよね。こんなかけ離れた2人がどう両思いになるのかと楽しく読んでいます。

天真さん
この2作品、どちらの王子もクレイジーなだけじゃない内面のギャップもあり、愛おしく見守っています!そこが物語の波にもなっていて、飽きずに読み進められますね。

ーーー三戸さんはいかがですか?

三戸さん
『嫁いできた嫁が愛想笑いばかりしている』がまさに両思いの関係ですよね!お互いに好き同士なのになかなか気持ちを伝えられない2人に「おい!今だよ!」とガヤを入れたくなります(笑)。

天真さん
周りが「両思いだよ」って教えてあげればいいんだけど、それをしてしまうとこの両片思いの関係が終わるので「誰も言うなよ!」と思いながら読んでます(笑)。いつまでもお千代のデレ顔を見ていたい!

三戸さん
私、いわゆる恋愛リアリティ番組はあまり見ないのですが、少女漫画には、安心感や癒しを求めて読むことが多いです。

天真さん
わかります!!自分が好意的に感じていた子が選ばれないと自分も否定されたような気分になるというか......。なので私も最近読んでいる少女漫画は、多少のすれ違いはあっても完璧に2人が結ばれているとわかる作品が多いですね。そこで重要になってくるのはキャラクターの魅力!

三戸さん
大事~!『王子が私をあきらめない!』で、王子が便所飯している姿が衝撃だったんです。でも、それをする理由やキャラクターの内面が見えると物語にぐっと入り込めるんですよね。その内面すらも魅力であり、癒しに繋がる気がしています。

天真さん
それぞれのキャラクターが魅力的だからこそ、この2人は惹かれあったんだとわかるのが良い!『なのに、千輝くんが甘すぎる』は、まさに安心して読める両思い作品ですね。見た目ではなく内面をずっと見てくれてた、自分が好きになる前からずっと好きでいてくれたなんて最強です!(笑)。

三戸さん
癒しや安心感という意味では、『デキる猫は今日も憂鬱』や『嫁いできた嫁が愛想笑いばかりしている』のように日常生活が垣間見える部分にも惹かれます。家でどういう愛の育み方をしているのかが気になるんです!
10代~20代前半ぐらいまでは、いかに外でロマンチックなことが起きるかに興味がありました。でも結婚が身近な年齢になったから、外よりも内での様子がわかる作品を手に取っているのかな?

天真さん
わかります!以前は2人が結ばれるまでを見て満足していたけど、今は結ばれた後にどう過ごすのかが大事ですよね。

三戸さん
そうなんです!!!そこが見たい!

天真さん
お互いの気持ちが途切れないまま、紆余曲折を経て過ごすということに意味があるのかも。

――お互いに思いあっている様子を見ていたいという気持ちですかね。

天真さん
今日もこの2人の世界線は平和!!と、日常を見守る立場で読めるような作品がいいですね(笑)。

三戸さん
うんうん!

まだまだ漫画トーーークは尽きないですが、対談はここまで。
天真みちるさん、三戸なつめさんありがとうございました!!

Q1.好きな漫画のジャンルは?

天真さん
オールジャンル読むが、設定や背景が描き込まれている作品は特に好き!

三戸さん
人間ドラマや(経験者なので)バレーボールを扱っている作品、BLも読む!

Q2.漫画の購入スタイルは?

天真さん
電子書籍で買って、何度も読みたいものは紙書籍でも買って本棚に並べる。

三戸さん
絵が綺麗な作品や迫力のある作品は手元に置いておきたいので紙書籍で集める。

Q3.漫画アプリ使ってる?

天真さん、三戸さん
もちろん!

Q4.漫画を読む頻度は?

天真さん
アプリやTwitterで毎日漫画に触れてる! 

三戸さん
スマホで一日中!(笑)朝起きたとき、電車の中、仕事の空き時間、寝る前…。

Q5.好きな漫画の読みかたは?

天真さん
一日の終わりに読むのが毎日のルーティン! 

三戸さん
紙書籍を読むのは翌日が休みのときで、お菓子を買い込みソファでダラダラ読む!

Q6.子どもの頃の漫画に関する思い出は?

天真さん
さくらちゃんのローラーブレード通学に憧れて買ってもらったこと!

三戸さん
コナン君に憧れてスケボーに乗ったこと!(通学してた)

1987年11月18日生まれ。神奈川県出身。2006 年宝塚歌劇団に入団し、18年10月まで花組で男役として活躍。「おじさん役」を極めたことで知られ、タンバリン芸でも注目を集める。21年に宝塚歌劇団で過ごした日々を綴ったエッセイ『こう見えて元タカラジェンヌです』(左右社)を発売。現在は舞台企画や脚本演出を手掛ける『株式会社たその会社』を設立。代表取締役社長を務める。また、『観劇』を愛する方とのオンラインサロン『天真みちるの歌ん劇(カンゲキ)団応援組』を運営中。

1990年生まれ。奈良県出身。2015年に中田ヤスタカプロデュースによる『前髪切りすぎた』でアーティストデビュー。 2018年より、本格的に俳優としても活動を開始し、ドラマ&映画「賭ケグルイ」や舞台「鉄コン筋クリート」などに出演。映画「パディントン」では日本語吹き替え声優も務め、2020年に映画「明日、キミのいない世界で」では初のヒロイン役で出演。2020年11月より放送が開始されたNHK連続テレビ小説「おちょやん」では実母役に挑戦。2021年秋公開の映画「シノノメ色の週末」ではトリプル主演で出演するなど、今後も多数のドラマや映画の出演を控えており、モデル、タレント、女優として幅広いジャンルで活躍している。

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