エールで340人に当たる!懐かしの「なかよし」ふろくを 完全再現!

昭和的ガーリー文化研究所
ゆかしなもん

「ふろく」は「なかよし」からの “愛のプレゼント”♡

本屋さんに行くと、雑誌の「ふろく」が豪華すぎて、びっくりすることがたびたびある。ポーチに文具に…まるで市販品のようなアイテムが付くなんて! 思い返せば、雑誌の豪華な「ふろく」に対するこんなワクワク感を、私たちは遠い昔の少女の頃に味わっている。そう、昭和期「なかよし」の「ふろく」である。当時の輸送事情などにより、「ふろく」の素材はほぼ「紙モノ」。厳しい制約のなかで、手帳やレターセット、バッグなど、バラエティに富んだ「ふろく」が毎号たくさん付いていた。なかには、もったいなくて使えなかったものも…。憧れの漫画家の先生の絵が施されたアイテムはまさに宝物! 編集部や漫画家の先生からの「愛」がこもったプレゼントだったのだ。

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「なかよし」の「ふろく」は夢がいっぱい!

材質やサイズなど、さまざまな「ふろく」の制約があるなかで、昭和期「なかよし」の「ふろく」のクオリティはとにかく凄かった。たかなし♡しずえ先生やあさぎり夕先生をはじめとするスター作家の美麗なイラストが付いたポスターや下敷き、カレンダーはまさに豪華絢爛! 眺めているだけで胸がときめいた。お料理やデザートのレシピ、ポプリの作り方や占いなどをイラスト付きで解説する別冊ふろくも大人気。実際に作ったことがあるという読者もきっと多いはず! ほかにも「ふろく」の定番、レターセットやポケットティッシュにはステキな「香り」が付いていたり、なんと実在する神社の本物の「おみくじ」が付いていたりと、「なかよし」は常に夢のある斬新なアイディアで読者を楽しませてくれた。

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令和の今こそ、懐かしの「なかよし」の「ふろく」が新鮮!

時代は「令和」になり、テクノロジーの進化で便利な世の中にはなったが、デジタルが加速する生活のなかで「疲れ」を感じることも多くなった。そんなとき、懐かしい「なかよし」の「ふろく」を手に取って眺めていると、「紙モノ」ならではの温かみやアナログ感に安心し、ホッと癒やされる。デザインや色遣いも、大人目線で見るととても新鮮で、可愛らしい! 「古くささ」をまったく感じないのがじつに不思議だ。それだけではなく、「ふろく」に出会った頃の自分や、大好きだった漫画家、作品の思い出が同時にあざやかに蘇ってきて、胸がキュン♪と高鳴る。これが「郷愁(ノスタルジー)」というものなのか…。「ふろく」を通じて、自分の「好き」の原点を再確認! こんな楽しみ方もあったのかと、あらためて「ふろく」の持つパワーに驚かされている。

ゆかしなもん

1975年生まれ。文具、玩具、漫画など1970~80年代の昭和ガーリーカルチャーを懐古&発信する「昭和的ガーリー文化研究所」所長。少女漫画ふろくのコレクターでもある。2010年より同名の武露愚(ブログ)をスタート。2017年に初の著書『'80Sガーリーデザインコレクション』(グラフィック社)を出版。『'80Sガーリー雑誌広告コレクション』(グラフィック社)、2019年に『'80S少女漫画ふろくコレクション』(グラフィック社)をリリース。その他、さまざまな雑誌や書籍にて、80年代ガーリーカルチャーについてのコラムを多数執筆中

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